5月に催される見通しの米朝首脳会談の成り行きに注目が集まる中、聯合ニュースは21日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が21日開いた南北首脳会談準備委員会会合で、4月末の南北首脳会談と5月見通しの米朝首脳会談に「進展状況によっては南北米の3カ国首脳会談につながる可能性もある」との見解を示したと報じた。
報道によると「文大統領が3カ国首脳会談に言及したのは初めて」としており「実現した場合は朝鮮半島問題解決の重大な転機になるとの見方が出ている」としている。
こうした中で、4月1日から米韓合同軍事演習が始まるが、河野太郎外務大臣は20日夕の記者会見で「米韓合同演習は日米、日米韓の防衛協力と並んで抑止力を構成する大きな要素。北朝鮮と韓国の首脳会談あるいは米朝首脳会談というのが今後開催される見込みだが、北朝鮮が非核化へ具体的な行動をとるということを(国際社会が)求めている。北朝鮮が具体的行動をとるまで経済制裁あるいは軍事演習はきちんと行われるべき」との考えを述べている。
なお日中韓3か国首脳会談について、聯合ニュースは韓国青瓦台(大統領府)高官が21日に明かしたとして「5月初旬に開く方向で調整が進められていることを明らかにした」としている。(編集担当:森高龍二)