シビリアンコントロール瓦解している 日報問題

2018年04月06日 06:11

 存在しないとしてきた自衛隊イラク派遣部隊の日報が実際には存在し、昨年3月に存在が確認されていたにもかかわらず、防衛大臣に報告していなかった問題で、立憲民主党、民進党など野党6党の国対委員長は5日、会談した。国会での集中審議を求めることを確認した。

 民進党の平野博文国対委員長は「あまりに隠ぺいがひどいし、国民を愚ろうする話。シビリアンコントロールが瓦解していることを象徴している話だ」と強く非難し、国会(予算委員会)での集中審議の必要を強調した。

 立憲民主党の辻元清美国対委員長は、同党の代議士会で野党6党国対委員長会談の内容を報告。この中で(1)行政府が立法府に対し嘘をつき続け、それを隠すために文書を改ざんするというのは議会制度始まって以来の危機だ(2)防衛省の場合、国会での議論をないがしろにしていた。シビリアンコントロールがまったく利かない状況と同じだ。(3)行政府対立法府の問題。国会の責任者が集まり議論する必要がある、との点で認識を共有したとした。また与野党国対委員長会談を行うよう文書での要請を決めた。口頭で申し入れたが与党側が拒否した、という。(編集担当:森高龍二)