セクハラ問題、財務省対応「最悪最低」志位氏

2018年04月19日 06:17

 日本共産党の志位和夫委員長は18日、財務省事務次官のセクハラ問題への財務省の対応、官邸の対応についても安倍政権への追及を一層厳しくしていくとの姿勢をツイッターで発信した。

 志位委員長は財務省の今回の対応に「加害者側の言い分を一方的に発表し、 加害者側の顧問弁護士に『名乗り出よ』と恫喝し、『本人が出てこなければどうしようもない』と居直る」と批判。「セクハラ被害者の人権と尊厳を守るという立場のかけらもない。 最悪・最低の財務省の対応だ」と指摘した。

 これを容認している官邸に関しても強く批判。「腐りきった政権の姿勢を厳しく追及していきたい」と発信した。

 この問題では閣僚の野田聖子総務大臣も17日の記者会見で「セクハラは女性に対する暴力。大変な人権侵害」としたうえで、被害にあった女性記者に名乗り出るよう求めた財務省野対応に「事務次官の部下である官房長からそういう話があっても、被害者にしてみると、相手側の人という認識があり、そもそも家族にでもなかなか言いづらい話の中にあって、相手方にその話をするというのは、私個人に置いたとしても難しいのではと思っている」と指摘。

 野田大臣は「私たちがやるべきことは被害者の保護。ややもすると、こういう事案というのは女性が名乗り出たことでセカンドレイプという形で様々な被害に遭うことがあることを踏まえて慎重に取り組んでいきたい」と述べ、その旨は麻生太郎財務大臣、菅義偉官房長官にも伝えた、とした。

 野田大臣は「1日も早く解決し、事実であれば被害女性が救われるような形で解決を見たいと思っている」と述べた。財務事務次官はセクハラ行為を完全否定している。(編集担当:森高龍二)