マクドナルドのブランド総合力が回復傾向か

2018年04月22日 15:25

画・マクドナルドのブランド総合力が回復傾向?

日経BPコンサルティングが「ブランド・ジャパン2018」の結果を発表。業種別「ブランド総合力」では、ファストフードではモスバーガーが引き続き首位を維持。マクドナルドが7位から4位へ上昇し回復傾向。

 日経BPコンサルティングがブランド価値評価調査「ブランド・ジャパン 2018」の結果を公表した。業種別「ブランド総合力」ランキングでは、14年のいわゆるチキン事件以降不手際が続きブランドイメージが低下していた「マクドナルド」のブランド力に回復傾向が見られたようだ。

 業種別ランキングを見るとファストフード分野においてブランド総合力がトップなのは「モスバーガー」で、昨年に引き続き首位の座を維持した。2位は「無添くら寿司」で昨年の8位から躍進した。3位は「ケンタッキーフライドチキン」で、昨年の2位からランクダウン。4位が「マクドナルド」で昨年の7位から上昇し、ポイントでは昨年の62ポイントから今年の68.9ポイントと6.9ポイントの大幅な上昇を示している。マクドナルドは昨年2017年には最高収益を更新しており、これにともないブランドイメージも回復傾向にあることがうかがえる。

 他の業種のランキングを見ると、「自動車」では「トヨタ自動車」が、「運輸・物流」では「ヤマト運輸」、「コンビニエンスストア」では「セブンイレブン」、「スポーツ」では「NIKE」、「EC・通販」では「Amazon」、「家具・寝具」では「無印良品」、「クレジット・ポイントカード」では「Tカード」、「放送」では「YouTube」がそれぞれ昨年に引き続き首位を維持しており、唯一ランキングが変化した「情報」では「Google」が「YouTube」を抜きトップとなった。

 「ブランド・ジャパン」とは、一般消費者とビジネス・パーソンの評価によって国内で使用されているブランドを評価するプロジェクトで、2001年に第1回調査が実施され今回で18回目となる。「B to C(コンシューマー市場)」のブランドは一般消費者の評価によってランキングされ、「B to B(ビジネス市場)」のブランドは有識者とビジネス・パーソンによって評価される。

 B to Cのブランドは1000ブランドを対象に「フレンドリー(親しみ)」、「コンビニエント(便利さ)」、「アウトスタンディング(卓越性)」、「イノベーティブ(革新性)」の4指標で評価し「総合力」を算出している。B to Bのブランドでは500ブランドを対象にし、「先見力」、「人材力」、「信用力」、「親和力」、「活力」の5指標と5つの「企業評価項目」によって「総合力」を算出している。(編集担当:久保田雄城)