TPCマーケティングリサーチがカフェの利用実態とコーヒーの受容性について調査結果を発表。利用チェーンは「ドトール」が26.4%、「スターバックス」25.0%、「タリーズ」19.2%、「コメダ」が11.5%
かつては主流であった個人営業型の喫茶店は今では少数派になった。一説では、喫茶店減少の原因はコーヒー豆の価格の低下によるものだとも言われている。原価が安くなり、十分な付加価値も付けられず儲けが出なくなったからだ。コーヒー豆の価格は1980~90年代に低下を続け、2000年代に入り上昇傾向に転じたが元の指標水準までは戻っていない。
従来型の喫茶店に変わって台頭してきたのがセルフサービスで人件費を抑えたカフェチェーン型の業態で、大手のスターバックスが東京銀座に出店したのは1996年のことだ。それから日本人の喫茶店・カフェに関する風習も大きく変化してきている。
7日、TPCマーケティングリサーチが、この1年間でカフェチェーン店を利用した20代~60代の者を対象にカフェの利用実態とコーヒーの受容性に関するアンケート調査を実施、その結果を公表した。
調査結果によれば、カフェチェーン店の利用頻度は、「週4回以上」が2.2%、「週2~3回程度」が6.4%、「週1回程度」が13.6%、「月2~3回程度」が20.0%「月1回程度」が21.8%、「2~3ヶ月に1回程度」22.4%、「半年に1回程度」が9.6%、「1年に1回程度」が3.7%となっている。
週1回以上利用している者を男女別に見ると、「男性」で28.8%、「女性」が15.7%となっており男性の方が多くなっている。年代別でみると、「20代」が28.0%で最も高く、次いで「40代」が23.4%の順になっている。
チェーン別でみると、「ドトール」が26.4%で最も高かった。次いで、「スターバックス」が25.0%、「タリーズ」が19.2%、「コメダ」が11.5%の順になっており、頻繁に利用する者の中では「ドトール」と「スターバックス」が主流となっているようだ。
「ドトール」と「スターバックス」について詳細を見ると、「ドトール」では「週4回以上」が1.9%、「週2~3回程度」が8.7%、「週1回程度」が15.9%、「月2~3回程度」が19.2%、「月1回程度」が24.0%、「2~3ヶ月に1回程度」18.8%、「半年に1回程度」が8.2%、「1年に1回程度」が3.4%となっており、「スターバックス」では「週4回以上」が3.4%、「週2~3回程度」が7.2%、「週1回程度」が15.9%、「月2~3回程度」が20.2%、「月1回程度」が21.6%、「2~3ヶ月に1回程度」21.6%、「半年に1回程度」が7.7%、「1年に1回程度」が3.4%で、両者の利用頻度の構成には大きな違いは無い。(編集担当:久保田雄城)