南北将官級軍事会談が14日午前、軍事境界線のある板門店・北朝鮮側施設の「統一閣」で始まった、と聯合ニュースが伝えた。南北将官級軍事会談は10年半ぶりという。今年4月の南北首脳会談での軍事的緊張緩和に向けた具体策を議論している。
聯合ニュースは今回の議論内容について「比較的合意に至りやすい南北軍の通信線の完全な復旧や軍事会談の定例化、軍首脳部間のホットライン開設」などをあげている。
また、米朝首脳会談後の記者会見で米国・トランプ大統領が米朝協議中、米韓合同軍事演習を止める旨の発言をしたことを受け、聯合ニュースはこの日の南北将官級軍事会談で「北朝鮮は、韓米両軍による定例の合同指揮所演習『乙支フリーダムガーディアン』(UFG)=8月予定=をはじめとする韓米合同軍事演習の中止を求める可能性がある」としている。
一方、韓国・文在寅(ムン・ジェイン)大統領は同日午後4時から米朝首脳会談の結果を受けた国家安全保障会議全体会議を主宰する。文大統領は同日午前の米国・ポンペオ国務長官と面会するほか、午後3時から河野太郎外務大臣と面会する。聯合ニュースは「河野外相との面会では、朝米首脳会談を受けてさまざまなチャンネルで行われる北朝鮮との交渉過程での両国協力策について議論するとみられる」と報じた。(編集担当:森高龍二)