国会議員定数削減 2月25日までの合意めざす

2012年01月30日 11:00

 衆議院の1票の格差是正とともに消費税引き上げの前に政治家自ら身を切る姿勢を示さなければ国民の理解は得られないとして国会議員の定数削減への議論が与野党の中で進んでいる。29日のNHK日曜討論では各党の幹事長、書記長クラスが揃い、議員定数削減について討論。樽床伸二民主党幹事長代行は「2月25日までの合意をめざす」と決意を示した。

 樽床民主党幹事長代行は「衆議院での小選挙区での0増5減、比例での80議席削減を党として決定した。他党の理解を得たい」とした。

田野瀬良太郎自民党幹事長代行は小選挙区での0増5減、比例での80議席削減をあげ「80減らすとすれば小政党は直撃を受けるため、並立と連用の組み合わせで(民意を反映するため)小政党への配慮が必要」とした。

 斉藤鉄夫公明党幹事長代行、重野安正社会民主党幹事長、下地幹郎国民新党幹事長らは民意を反映させる制度として小選挙区比例代表連用制をあげた。

 公明、社民らの動きに対し、城島光力民主党国対委員長は「提起があれば党内で検討する」との姿勢を示しており、斉藤公明党幹事長代行はNHK日曜討論の中で「(1票の格差是正期限にあたる2月25日までに合意へ)間に合うと思う。現実に可能な案が出てきているので」との見通しを示した。

 また、市田忠義日本共産党書記局長は比例代表を、水野賢一みんなの党幹事長代理は全国集計比例代表を、藤井孝男たちあがれ日本参議院代表は「衆議院は中選挙区制、参議院は比例に」との考えを示した。(編集担当:福角忠夫)