続く官僚の道徳観欠如 文科省局長逮捕される

2018年07月05日 06:58

 安倍政権下で官僚のモラルハザード(道徳欠如)が続いている。あろうことか、文部科学省の佐野太科学技術・学術政策局長が昨年5月の官房長当時に私立大学支援事業対象校に東京医科大学が選ばれるように便宜を図った見返りとして、自分の息子が合格するよう入試点数を水増し不正に合格させてもらったという受託収賄容疑で東京地検特捜部に4日、逮捕された。

 社会民主党の吉川はじめ幹事長は「森友学園問題、加計学園問題で明らかなように、政治や行政の私物化が進んでいる安倍政権の下で官僚の良心がどんどん失われ、教育行政自体の公平性や信頼が損なわれる事態になった」と危惧するコメントを発表した。

そのうえで「実態解明を進めるとともに、私立大学等改革総合支援事業等をはじめとする文部科学行政の検証、設置認可、補助金配分など強い権限を持つ文科省と大学の関係の見直しなどを求めていく」考えを示した。

東京医科大学は「皆様に多大なご迷惑、ご心配をおかけしていることに深くお詫びを申し上げます。大学として捜査に全面的に協力しているところでございます」とのコメントを発表した。(編集担当:森高龍二)