加計孝太郎氏「記者会見の予定ない」

2018年07月08日 11:38

 加計学園の加計孝太郎理事長は学園が運営する岡山理科大の獣医学部新設をめぐり、愛媛県県庁の記者クラブが文書で要請していた記者会見を6月19日の学園本部での記者会見で「多数の質問を受け誠実に対応させていただいた」などとして記者会見の対応予定はない、とファックスで4日に回答したことが分かった。

 6月19日の記者会見は当日急な発表であったうえ、地元記者クラブ加盟社に限って行われたほか、何とか間に合ったマスコミも地元記者クラブの加盟社でない理由から会見場に入れなかった。しかも30分の予定だった会見時間は5分短縮された。

 加計理事長は6月19日の会見で記者団から、国会招致があればどう対応するのか、と問われ「それは私が決めることではないので、お待ちしております」と国会招致があれば応じる。「待っている」と発言していた。さらに記者団から今後、この問題で記者会見する予定があるかでは「検討する」と明確に述べていた。

 加計理事長は愛媛県や今治市への虚偽報告に「事務局長が勝手にやった」と述べ「本人(事務局長)が、こと(獣医学部開設)を前に進めるために申し上げた、と聞いている。(私から)指示などはしていない。申し訳なかった」と述べたが、国民が納得できる説明には至らず、国会での説明が強く求められている。

 ただ、政府はじめ自民には加計問題の真相解明責任を果たす姿勢が見られない。加計氏は国会招致が実現しないことを見込み「待っています」と言ったのか。真相解明には加計理事長の証人喚問は避けられない。(編集担当:森高龍二)