佐野太文科省前官房長が東京医科大学を私大支援事業の対象校に選定する見返りに、自身の息子の入試点数に便宜を図り点数水増しで合格させたとして受託収賄容疑で東京地検特捜部に逮捕された事件で、日本共産党の志位和夫委員長は5日「文部行政の信頼を失墜させる言語道断の事件だ」と断じた。国会で大臣らの監督責任を追及する考えだ。
志位委員長は林芳正文科大臣が現職職員逮捕は『誠に遺憾』とコメントしたが、このことについて「誠に遺憾で済まない」と大臣の責任を強調。
志位委員長は「大臣が在任中の事件であり、監督責任が問われる。『魚は頭から腐る』というが、根源には首相の深刻な国政私物化疑惑があり、政治責任が問われる。国会で厳しく追及する」と森友問題、加計学園問題に加え、今回のポスト利用の受託収賄容疑事件についても責任追及することをツイッターで発信した。
また立憲民主党の蓮舫副代表も「(佐野容疑者は)内閣人事局で指名された局長であり、補助金が本当に幹部職員の判断で決められることができるのかも問われる」と提起。
そのうえで「他に類似収賄の疑惑はないのか。早急に予算委員会集中審議を開くべき。参議院野党第1党の国民民主の理事に要請した」とツイッターで発信した。(編集担当:森高龍二)