名護市辺野古への普天代替基地建設に反対してきた沖縄県の翁長雄志知事が8日、膵臓がんのため入院先の病院で死去した。67歳だった。翁長氏は2014年の知事選で初当選以来、新基地建設阻止に心血を注いでいた。体調不良を訴え入院治療していたが7日に容体が悪化したという。
辺野古基地建設阻止へともに戦ってきた日本共産党の志位和夫委員長は「翁長知事の突然の訃報に強い悲しみにうたれています。心からのお悔やみを申し上げます」とツイッター発信。
志位氏は「翁長知事の不屈の信念と烈々たる気概で、辺野古新基地反対を貫いた4年間のたたかいに深い敬意と感謝をささげます」とし「保守・革新の垣根を超えた共闘にこそ沖縄の未来がある。ご遺志をつぎ、たたかう決意です」と翁長知事の思いを受け継ぎ、戦うことを報告した。
小池晃書記局長も「命の炎が燃え尽きる瞬間まで闘いぬかれたことに尊敬と感謝の思いを送ります。ありがとうございました。翁長知事の命がけの訴えにこたえ、全力で闘いぬき、勝利を勝ちとることで、御遺志にこたえる決意です。安らかにお眠りください」とツイッター発信。基地反対の声を結集し、知事選を勝利することを誓った。
社会民主党の又一征治党首は「一日も早い回復と公務復帰を信じていただけに、突然の逝去は本当に驚きであり、残念です。米軍基地は経済発展の阻害要因、辺野古に新基地を造らせない、普天間基地の閉鎖・撤去、21世紀ビジョン真の理念の実行を必死に訴え、沖縄県民の民意を体して辺野古新基地建設に反対してきた故人の遺志を引き継いでいくためにも、悲しみを乗り越え、来るべき県知事選挙に勝利することをお誓い申し上げます」とのコメントを発表した。(編集担当:森高龍二)