辺野古新基地は緊張緩和の流れに逆行 翁長知事

2018年06月26日 07:03

 沖縄県の翁長雄志知事は沖縄慰霊に日、平和宣言で「普天間飛行場の辺野古移設」に「日米両政府は計画を見直すべきだ」と訴えた。

 翁長知事は「平和を求める大きな流れの中にあっても、20年以上前に合意した辺野古への移設が普天間飛行場問題の唯一の解決策と言えるのか」と提起し、「民意を顧みず工事が進められている辺野古新基地建設は、沖縄の基地負担軽減に逆行しているばかりでなく、アジアの緊張緩和の流れにも逆行していると言わざるを得ず、まったく容認できない」と強く建設反対を訴えた。

 そのうえで「辺野古に新基地を造らせない、という決意は県民とともにあり、みじんも揺らぐことはない」とアピールした。

 また国民に対し「沖縄の基地の現状、日米安保体制の在り方について真摯に考えていただきたい」と日本の安全保障は国民全体で負担すべきだが、沖縄県民に負担が大きいことへの理解を求めた。

 翁長知事は「恒久平和を希求する沖縄の心を世界に伝え、平和で誇りある豊かな沖縄を築くために全力で取り組む決意を宣言する」と結んだ。(編集担当:森高龍二)