アウディは、高い人気を誇るAmazon Aleを、最新の電気自動車SUVである「Audi e-tron」に組み込んだ。Alexaを搭載したことによってクルマの中からAmazon Musicなどにアクセスできるほか、膨大なスキルを活用できる
アウディはカーコネクティビティの分野でAmazonと手を組む。デジタル化戦略を体系的に推進する。
アウディは、高い人気を誇るAmazonの音声サービスを、最新の電気自動車SUVであるAudi e-tronに組み込んだ。Alexaを搭載したことによって、自宅やAlexa対応デバイスで利用しているのと同じ機能やサービスに、Audi e-tronの車内からアクセスできる。
Audi e-tron SUVに搭載された、AmazonのAlexa(アレクサ)音声サービスは、MMIオペレーティングシステムにシームレスに統合されており、スマートフォンを必要としない。ドライバーは、スマートフォンのアプリを使用する必要はなく、携帯電話とクルマをペアリングする必要もないということ。
Audi e-tronにAlexaを搭載したことによって、Audible(オーディブル)、Amazon Music(アマゾンミュージック)、TuneIn(チューンイン)などを経由して、ニュース、天気、スポーツの結果を確認したり、食料品を注文したり、予定リストにスケジュールを追加したり、音楽やオーディオブックをストリーミング再生したりすることができる。
さらに、Alexaの多彩な「スキル」にアクセスすることも可能で、スマートホームコントロールを使用すれば、クルマに話しかけることで、自宅のドアをロックしたり、ライトを消したり、ガレージのドアを閉めたりできる。
アウディは2017年、車とのインターフェイスとしてボイスコントロールをいかに重視しているのかを具体的に示した。ラグジュアリーセダンのAudi A8でデビューして以来、すべてのモデルシリーズに体系的に展開している自然言語に対応したボイスコントロールシステムには、自己学習機能を備えたダイアローグマネージャーも搭載されている。
アウディによれば、インフォテイメントシステムにAlexaを統合することは、当然のステップだったという。アウディは、家庭でも道路でも、一貫したユーザーエクスペリエンスを提供し、自宅、職場、外出先のどこにいても、Alexaを利用できるようにする。
Alexaをクルマに直接組み込むことによって、オーナーはAlexaに話しかけて音楽を再生したり、電話をかけたり、膨大な数のスキルにアクセスしたりすることができる。
アウディは2017年後半以降、数多くのモデルで、Audi connectサービスの一環として、myAudiアプリを経由したAmazon Musicのストリーミングサービスを提供してきた。今回のAudi e-tronの発売に続き、北米とヨーロッパ諸国ほぼ全域において、今後のモデルでAlexaを統合する予定だという。(編集担当:吉田恒)