自民改憲草案起草者の片山さつき氏入閣

2018年10月02日 17:17

 第4次安倍改造内閣の閣僚の顔ぶれが2日、発表された。12人が新入閣となった。特に憲法改正を目指す安倍晋三総理は2012年の自民党憲法改正草案起草者メンバーでもあった片山さつき元参院外交防衛委員長を地方創生大臣(女性活躍担当大臣兼務、新任)にしたほか、改憲派の柴田昌彦元総務副大臣を文部科学大臣(新任)に起用した。

 また財務省の決裁文書改ざん問題や国会での虚偽答弁が起き、財務大臣としての責任が問われた中で、麻生太郎副総理兼財務大臣を留任させ、金融担当大臣も兼務させる人事となった。

 総務大臣には石田真敏氏(新任)、外務大臣は河野太郎氏(留任)、法務大臣に山下貴司氏(新任)、厚労大臣に根本匠氏(再任)、経産大臣には総理にとって参謀役といえる世耕弘成氏(ロシア経済分野協力担当大臣兼務)の留任を決めた。

 農林水産大臣に吉川貴盛氏(新任)国交大臣に石井啓一氏が留任。環境大臣に原田義昭氏(新任)、防衛大臣に岩屋毅氏(新任)、官房長官に菅義偉氏(拉致問題担当兼務、留任)、復興大臣に渡辺博道氏(新任)、国家公安委員長に山本順三氏(防災担当兼務、新任)、経済再生担当大臣に茂木敏充氏(留任)、IT担当大臣に平井卓也氏(新任)、オリンピック・パラリンピック担当大臣に桜田義孝氏(新任)。

 辺野古問題や北方領土問題など課題山積の沖縄・北方担当大臣には宮腰光寛氏(新任)がなった。宮腰氏は行政改革担当大臣と1億総活躍担当大臣を兼務する。宮腰氏は2012年の総選挙の際、毎日新聞のアンケートに答え、憲法改正「賛成」、核武装「今後の国際情勢によっては検討すべき」、普天間移設先「名護市辺野古」、女性宮家「反対」、企業献金「禁止する必要はない」と答えていた人物だ。(編集担当:森高龍二)