嘉手納統合案 総理は聞き置いたのみと官房長官

2012年01月18日 11:00

 藤村修官房長官は17日、米軍普天間飛行場移設への対応で、民主党県連の喜納昌吉代表代行が16日に総理と面談された際、米軍普天間飛行場移設先として米空軍嘉手納飛行場への統合案が出されたことについて「総理は聞き置いたのみで、選択肢のひとつであるなどという事実は全くない」と一部報道が選択肢のひとつと総理が意思表示したかの報道をしていることに「正確な報道を」と語り、NHK日曜討論での田中防衛大臣の発言を巡る報道に続き、連日、正確な報道を求める旨の発言を行った。

 藤村官房長官は「普天間飛行場の移設については日米合意を踏まえつつ、普天間飛行場の危険性の除去と沖縄県民の負担軽減を図ること」が政府の姿勢であるとして、これまでの政府方針を繰り返した。

 また、田中直紀防衛大臣は防衛省登庁日に仲井眞沖縄県知事に就任あいさつの電話をした際、知事から「そのうちお目にかかって、沖縄県の問題についてお話していきましょう」とあいさつされたとし、「知事の考えもおありでしょうから、最大限尊重しながら普天間問題解決に努力していきたい」と日米合意を踏まえながら、沖縄県の意向を尊重していく考えを示した。(編集担当:福角忠夫)