玉城沖縄知事の指摘受け事実確認中と岩屋防衛相

2018年12月05日 06:33

 岩屋毅防衛大臣は4日の記者会見で、沖縄防衛局が辺野古基地建設のための辺野古沿岸埋め立て工事作業に向け、民間の琉球セメント安和桟橋で埋め立てのための土砂搬出作業を3日から開始したことに、沖縄県の玉城デニー知事が適正な手続きがとられておらず違法との認識を示したことについて「事実関係を確認中だ」とした。

 岩屋防衛大臣は「確認の結果、もし不備があれば適切に対応した上で事業を進める」とした。また、搬出作業については「指摘を受け、今は作業が止まっていると思う」とした。

 記者団が、確認作業が済むまでは工事は一時的に停止するという理解で良いか、と質したのには「できるだけ早く事実関係を確認し、適切に、もし不備があれば改めるべきは改めた上で事業をしっかり前に進めてまいりたい」と答えた。

 岩屋防衛大臣は12月14日の土砂投入への影響について「影響がないように進めてまいりたいと思っている」とした。

 玉城知事は土砂の搬出作業現場は赤土防止条例に基づく事業行為届け出が必要だとしているほか、現時点では大気汚染防止法に違反している、などを指摘している。(編集担当:森高龍二)