東芝グループ、米国のソフトウエア開発会社を100%子会社化

2012年01月12日 11:00

 東芝のグループ会社であるランディス・ギア社は、40%の株式を保有していた米国のメーターデータ管理システム(MDMS)のソフトウエア開発会社「エコロジック・アナリティクス(Ecologic Analytics、以下、EA社)」の残り60%の株式を取得し、100%子会社化した。

 EA社は、電気やガス、水道設備などのスマートメーターから送信されてきた情報を正確かつタイムリーに処理することにより、課金情報システムの提供や盗電監視、故障検出、デマンドレスポンス(需要応答)、負荷予測などを行う、MDMSのソフトウエアを開発する会社。EA社のMDMSは、1つのシステムにおけるメーター接続可能数が多く、拡張性が高いという特長がある。EA社は、スマートメーターが普及している北米においてMDMSを積極的に展開しており、スマートメーターの一日当たりの自動検針数が最も多い、MDMSの大手だという。

 ランディス・ギア社は、2007年にEA社の株式を40%取得したが、今後もスマートコミュニティ市場が拡大していく中、顧客ニーズの高い、拡張性の高いMDMSを提供するため残り60%の株式を取得。なお、100%子会社化以降も、現社長のクレイグ・ノーマンは引き続き職務を継続する。

 同社グループは、今後もグローバルにスマートコミュニティ事業を展開し、2015年度に同事業の売上高9,000億円を目指す。