ポルシェジャパンは、昨年欧州で先行発売された、パワフルになった新型マカンSの予約受注を、1月18日から開始した。
マカンSに搭載した新しい3リッターV6ターボガソリンエンジンは、先代を10kW (14ps)上回る最高出力260kW(354ps)を発生、新しいツインスクロールターボチャージャーは低回転域から大きなトルクを発生し先代を20Nm上回る最大トルク480Nmを発生する。
これによってスポーツクロノパッケージ仕様車の0-100km/h加速タイムは5.1秒(先代比マイナス0.1秒)、最高速度は254km/hに達する。また、NEDC規準の燃料消費量は8.9リッター/100km(国内表記で11.2km/リッター)となった。
新しいマカンの足回りは、フロントアクスルを先代のスチールコンポーネントからアルミ製スプリングフォークに換装し、剛性が高い軽合金製として、バネ下重量を低減し走行快適性を向上させた。新しいショックアブソーバー油圧システムを備えた車高調節式エアサスペンションが、ドライビングダイナミクスとハンドリング性能をアップさせている。
精確な圧力制御によって最適化された新型マカンSのブレーキは、先代のスチール部品より約300g軽量化されたペダルの採用で、そのペダルフィールが大きく向上した。ダイレクトなブレーキレスポンスが得られた。
フロントブレーキディスクは、先代比+10mmの直系360mm、先代を2mm上回る36mmの厚さを備えた大径ディスクに換装した。また、新型マカンSには、オプションでポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)を装着することも可能だ。
新型マカンSは、立体的なリアLEDライトバーなどの最新の装備が備わる。LEDヘッドライトが標準装備となり、オプションのポルシェダイナミックライトシステムプラス(PDLS Plus)は、配光をアダプティブに制御する。完全にネットワーク化された標準装備の新しい10.9インチフルHDタッチスクリーン付ポルシェ・コミュニケーションマネジメントシステム(PCM)は、“Here Cloud”によるリアルタイム交通情報付オンラインナビゲーション、モバイル接続、2つのオーディインターフェース、インテリジェントなボイスコントロールを備えた。その他の標準装備には、Porsche Connectプラス(LTE電話モジュールとSIMカードリーダー付)、Wi-Fiホットスポット、および多数のPorsche Connectサービスが含まれる。
新型ポルシェ・マカンSの価格は859.0万円だが、装備内容を充実させた「テクノロジーエディション(1082.5万円)」と「シュポルトエディション(1082.1万円)」からデリバリーを開始する予定だという。(編集担当:吉田恒)