根本匠厚生労働大臣が毎月勤労統計の不正をめぐる特別監察委員会を実質的に切り回してきた責任者でもある大西康之政策統括官(局長級)を1日付けで大臣官房付にしたと1日、発表した。
立憲民主党の福山哲郎幹事長は「過去の経緯についても職員からの聞き取りも含め、全体を把握されていたはずの方(大西氏)を予算委員会直前に更迭し、国会に呼びにくい形にしたのは言語道断だ」と厳しく非難。
福山幹事長は「官僚まで隠ぺいするのかという状況だ」と政府の対応を非難。根本厚労大臣の罷免を改めて要求する考えを示した。更迭するにしても予算委員会の審議を終えて後の対応が国民に説明できる対応だろう。
福山幹事長は「厚労省の役人を辞められたわけではないので、参考人としては当然国会に出てきていただけると思っている」としたうえで「次に就任される方がまったく今までの事情を理解していない方では審議が深まらない。(森友学園問題での)財務省・佐川宣寿さん(前国税庁長官)のときもそうだが、こういうやり方をするから国民の信頼をなくすし、(政府に)全容解明の意思がないと言わざるを得なくなる」と断じた。追及逃れの更迭は国民の政府批判を一層招くことになるだろう。(編集担当:森高龍二)