根本厚労相の説明「にわかに信じがたい」枝野氏

2019年02月01日 07:05

 立憲民主党の枝野幸男代表は30日の定例記者会見で毎月勤労統計の不正調査に絡み、予算案の閣議決定見直しを招いた責任について「(閣議決定のその時点では)事案の具体的内容や影響が明らかになっておらず、新年度予算案との関係性を判断できる状況になかった」と根本匠厚労大臣が国会答弁したことに「にわかに信じがたい話だ」と疑問を呈した。

枝野代表は「(根本大臣の説明通りだとすれば)失業給付等がどういう基準で算定されているのかという基本について、担当大臣でありながらご存知ないことになる」と指摘。

枝野代表は「少なくとも事務方が気づいて当たり前の話。事務方も気づいていないとすれば厚労省の能力が問われる。気づいていれば大臣に報告すべき案件で『知らなかった』というのは到底信じがたい」と述べた。

 会見で枝野代表は安倍晋三総理の国会答弁に「聞かれたことに正面から答えない、都合の悪いことから逃げる残念な答弁だった」とし「答弁姿勢そのものが問われなければならないということではないか」と改めるよう求めた。

 総理の答弁については国民民主党の玉木雄一郎代表も記者団の問いに、外交、経済、景気・雇用といった重要問題に安倍総理は正面から答えなかった。「残念だった」と述べ、答弁姿勢を問題視した。(編集担当:森高龍二)