ベトナムの発展ぶりを金委員長もご覧のはずと

2019年03月03日 08:25

 河野太郎外務大臣は米朝首脳会談の結果を受けた28日の記者会見で「ベトナムの発展ぶりを金正恩(キム・ジョンウン)委員長もご覧になっていると思うので、CVID(完全かつ検証可能で不可逆的な非核化)そういう判断を早期にされることを望みたい」と安保理決議に基づく対応への決断を求めるとともに、その先に、北朝鮮には明るい未来があるとの見方を示した。

 河野大臣は米朝首脳会談の結果について「非核化に関する合意に至らなかったのは残念」としながらも「米国・トランプ大統領が北朝鮮の完全な非核化、あらゆる射程のミサイル廃棄といったことを引き続き要求し、北朝鮮が答えることができなかったということであり、引き続き国際社会と一致団結してこの問題の解決に向けた努力を続けていきたい」と語った。

 また「今回のトランプ大統領あるいはアメリカ側の判断というものをしっかりと支持していく」と述べた。

 河野大臣は「国際社会は大量破壊兵器あるいはミサイルのCVID、これに向けて動きがない限り経済制裁は安保理決議に基づいたものが維持されると考えている」とし「今後そういう方向に向けて北朝鮮が決断すれば、ベトナムの発展ぶりを金正恩委員長もご覧になっていると思うので、そういう判断を早期にされることを望みたい」と述べ、そうすることで北朝鮮には明るい未来が開けるとの見方を示した。(編集担当:森高龍二)