菅義偉官房長官は10日の記者会見で安倍晋三総理が吉本興業のタレントと総理公邸で歓談したことに、そんな時間があるなら予算委員会で(諸々の国政について)説明すべきだと予算委員会開会に応じていない安倍総理に批判の声がでているが、と記者団に問われ「審議拒否はしていません」とのみ答えた。しかし、官邸が審議拒否しているとの見方が強い。
安倍総理は今月6日、吉本興業所属タレントの「池乃めだか」や「すっちー」らの表敬を受けて官邸に隣接する総理公邸で歓談。その様子は官邸HPでも「G20大阪サミット関連で表敬」などと写真で紹介している。
一方で、立憲、国民、共産、社民など野党から予算委員会を開いて、懸案事項を審議するよう強く求められているのに、100日あまり、政府・与党が審議を拒否している。
立憲民主党の蓮舫参院議員は「なぜ予算委員会を開かないのか。国会には出席したくないのか」とツイッターで怒りを隠せない。
枝野幸男代表は「予算委が先行しないで党首討論はあり得ない」と総理出席のもと衆参で予算委員会を開いた後に党首討論を行うのが筋だとして、早期に開くよう政府・与党に対し改めて強く要請した。(編集担当:森高龍二)