TOYOTA GAZOO Racingは、この3月にジュネーブモーターショーで発表した「GR Supra GT4 Concept」に対する熱いラブコール、そして先に6月に参戦したニュルブルクリンク24時間レースでのGRスープラ参戦を踏まえ、カスタマーモータースポーツ車両である「GR Supra GT4」を2020年から販売すると決定した。
トヨタは、モータースポーツを愛する世界中の人々が気軽にレースを楽しむこと、そしてモータースポーツへの挑戦とそこから得られるフィードバックによりさらにクルマを鍛えることを目指し、カスタマーモータースポーツに層力を入れていくとしている。
GR Supra GT4は、今年販売を開始したTOYOTA GAZOO Racing初のグローバルモデル「GRスープラ」をベースとしたレース仕様車で、トヨタモータースポーツ有限会社(Toyota Motorsport GmbH)が開発・製造を担当する車両だ。
GT4レースは、低コストで気軽に参戦しやすいカテゴリーとして、世界中のプライベートチームに人気のレースだ。GR Supra GT4は、日本のスーパー耐久シリーズ、欧州のGT4欧州シリーズやVLN(ニュルブルクリンク耐久シリーズ)、米国のミシュランパイロットチャレンジシリーズなど世界中のさまざまなレースに参戦することができる。
GRスープラは既に北米のNASCARエクスフィニティ・シリーズに参戦しているほか、2020年からは日本のSuper GT GT500クラスへの参戦を予定している。そこに新たにGR Supra GT4が加わることで、世界中のサーキットでGRスープラが戦っている姿をモータースポーツファンが楽しめる。
加えて、GR Supra GT4実現に向け、Ravenol、Pirelli社、Akrapovič社に技術パートナーとして協力関係を結んだ。Ravenolからは潤滑油を、Pirelli社からはタイヤを、Akrapovič社からはモータースポーツ専用エギゾーストシステムに関する協力を得た。
GR Supra GT4に関する車両諸元詳細、販売価格、販売地域及び時期等について、年内に発表を予定しているという。(編集担当:吉田恒)