トヨタ、GRからデビューしたピュア・スポーツ、新型「スープラ」国内発売開始

2019年05月20日 07:52

Toyota Supra

東京・台場のMEGA WEB(メガウェブ)トヨタシティショウケース 1階で開催した「Supra is back to Japan Fesメディア限定イベント」の様子

 遂にトヨタGRスポーツの新型スープラが発売された。なお、外板色“マットストームグレーメタリック”の「RZ」において、本年度生産分24台の商談申し込みを、5月17日の13:00から6月14日までWeb限定で受け付ける。商談順は、抽選で決定し、新型スープラが参戦する第47回ニュルブルクリンク24時間耐久レース決勝当日(6月22日~23日)に発表するという。

 新型スープラは「TOYOTA GAZOO Racing」が展開するスポーツカーシリーズ「GR」初となるグローバルモデルだ。2007年から現在まで、モータースポーツを通じてクルマを鍛える「もっといいクルマづくり」に取り組み、心から走りを楽しめるクルマ「GR Supra」として新たに誕生したスポーツモデルだ。

 今回、新型スープラは、BMW社との包括提携による初の商品であり、オーストリアのマグナ・シュタイヤー社グラーツ工場で生産する。海路にて運ばれた後、トヨタ自動車元町工場を経由し、納車体制を調える。

 新型スープラは、2002年に生産終了してから17年ぶりの復活した5代目。1978年に初代スープラが誕生して以来、すべての世代で直列6気筒エンジンを積んだFR車と言うレイアウトを継承しており、新型車でもこの2つ要素を継いだ。加えて今回は、「ホイールベース」「トレッド」「重心高」の3つの基本要素にこだわり、ピュアスポーツカーにふさわしいハンドリング性能を実現した。

 ボディサイズは全長×全幅×全高4380×1865×1290−1295mm、ホイールベースは2シーターに割り切ることで86よりも100mm短い2470mmとし、ホイールベースとトレッド比は1.55となった。他の量産スポーツカーと比較してもトップレベルの小さい数値を達成し、優れた回頭性に寄与する。重心高にも徹底的にこだわり、水平対向エンジンを搭載した86よりもさらに低い重心高を実現した。

 歴代スープラに採用されてきた直列6気筒エンジンを継承し。2997cc直列6気筒ツインスクロールターボエンジンは、最高出力250kW(340ps)/5000rpm、最大トルク500Nmをエンジン回転数1600rpm-4000rpmという低回転で発生し、アクセルペダルの操作に応じた思い通りの加速が味わえる。この直6搭載の「RZ」グレードの車両重量は1520kgだ。

 一方、直列4気筒エンジンは、チューニングの異なる2基の2リッター・ツインスクロールターボエンジンを設定。最高出力190kW(258ps)というハイパフォーマンスを実現し、軽量な車体と相まって軽快なスポーツ走行を楽しめるエンジンと、145kW(197ps)を発揮し、街中から高速道路まで爽快なドライビングとするエンジンを用意した。

 組み合わせるトランスミッションは、いずれも8速ATである。価格は6気筒搭載のRZが690.0万円、4気筒(190kW)版のSZ-Rが590.0万円、SZが490.0万円。(編集担当:吉田恒)