改憲議論促す議長交代発言に批判、呆れる声も

2019年08月01日 07:08

 安倍晋三総裁(総理)の側近、萩生田光一自民党幹事長代行が憲法改正議論を促すために「今のメンバーで動かないとすれば、有力な方を議長において憲法改正シフトを国会が行っていくことは極めて大事」などと「衆院議長交代」発言をネット番組で発言したことに与野党から批判や懸念の声があがっている。

 自民党の森山裕国対委員長は「議長人事に関し申し上げることは厳に慎まなければならない」と苦言。公明党の北側一雄副代表は「野党に人脈のある大島理森議長の方がむしろ良いのでは」と不用意発言をけん制した。

 立憲民主党の枝野幸男代表は「非常に驚愕し、呆れる。与党がどうケジメをつけるのかしっかり見守ったうえで出方を注視する」とした。小西洋之参院議員は「安倍総理が改憲のために議長を変えろと言ったら内閣不信任ものだから、側近を使って言わせているのだろう。 実に美しい国だ」と皮肉ってツイッターに書き込んだ。

 日本共産党の志位和夫委員長は「首相最側近の『衆院議長交代発言』に批判広がる。思い出すのは『私は立法府の長』との首相発言。改憲が進まない『焦り』とともに、とんでもない『驕り』が根底にあることは明らか。立法府と行政府の区別もつかない政権には、お引き取り願うしかありません」と発信している。(編集担当:森高龍二)