7月の参院選挙の際、安倍晋三総理の街頭応援演説中にヤジを飛ばした人が北海道警に「排除」された問題で、北海道警は排除の法的根拠を示すよう求められているが、3カ月経った今も道警は事実確認中として根拠を示していない。
このため札幌市内で22日、「声をあげよう!!道警ヤジ排除事件を考える」シンポジウムが開かれ、排除された人も参加。中にはプラカードを膝に置いていただけの人まで排除されていたことが分かった。
シンポジウムに参加した元北海道警方面本部長の原田宏二さんは「多くのテレビカメラなどがある前で白昼堂々と排除行為が行われた。彼らは警察庁の方を向いて仕事をやっている。市民の方を向いて仕事をやっているんじゃない」と強く問題視した。
市民らは「ヤジも言えないこんな世の中じゃ・・・」などの横断幕や「道警は説明責任を果たせ!」などのプラカードを手に説明を早期にするよう求めた。また道警、公安委員会、知事に対し事実関係を速やかに明らかにすることを求める集会決議を採択。北海道警本部に提出した。
この問題は7月15日に札幌市内での安倍総理演説中に「安倍辞めろ」などのヤジを飛ばした人らの腕を北海道警の警察官が数人で抱えるなどして取り押さえ、現場から排除したもの。(編集担当:森高龍二)