国語、数学1・Aの記述式問題、予定通りの方針

2019年11月10日 09:23

 菅義偉官房長官は8日の記者会見で、大学入学共通テストの国語と数学1・Aに記述問題を導入することについての受け止めを聞かれ「採点者への研修の実質統一など採点基礎の確保や正答の要件の意味や内容の高等学校への周知など、受験生が自己採点しやすくする取り組みなどの措置を文部科学省で講じていくと承知している」として、採点が適正に、また受験生が自己採点しやすい対応が文科省の下で行われるとの認識を示した。

 菅官房長官は、記述式問題は従来のマークシート方式に比べ、自己採点がむつかしく、出願する大学判断に大きく影響するとの指摘や懸念があるが、実施の延期や採点方法の見直しなど、導入再検討の余地はないのかとの記者団の問いに「萩生田光一文部科学大臣が国会答弁した通り」と述べ、計画通り、2020年度入試から実施していく方針を示した。

 記述式試験問題導入に関しては採点を民間業者雇用のアルバイトなどが行うことも含まれており「公平・公正性が担保されていない」との声が上がっている。現役高校生から反対署名も文科省に提出されている。(編集担当:森高龍二)