香港警察当局が丸腰の学生に実弾を発砲するなど人権弾圧行動が国際的な懸念を呼んでいる。立憲民主党の枝野幸男代表は21日、「公権力こそ法にのっとった行動をとらなければならない」とし「香港警察当局は、市民に対する行きすぎた権力行使をただちにやめるべき。市民との平和的な対話の枠組みを築くための努力を重ねるべき」として『香港市民の自由と法治を強く求める』との異例の談話を発表した。学生に向けても平和的な対話の道に進むことができるよう望んだ。
談話で枝野代表は「香港市民の基本的人権と法の支配を求める行動が、行きすぎた公権力行使により弾圧されている」と強く懸念した。
具体には「香港警察が武器をもたない丸腰の市民に至近距離から実弾を発砲するにいたっている。警官隊が大学構内に突入し、デモ活動を鎮圧したり、大学構内にいるデモ参加者を包囲した上で出てきた学生を身柄拘束するなどの事態が起きている」と指摘。
そのうえで「香港市民が享受すべき表現の自由・人身の自由・大学の自治が深刻な脅威にさらされている。基本的人権は普遍的であるがゆえに、いかなる政治体制の下でも保障されるべき」と訴えるとともに「行きすぎた権力行使をただちにやめるよう」に訴えている。
枝野代表は「市民と学生が香港政府と平和的な対話の道に進むことができるよう強く望む」とし「日本政府はもとより、国際的な世論にも働きかけ、平和的解決を強く求めていく」としている。(編集担当:森高龍二)