津波にさらされながら生き残った陸前高田市内(高田松原)の1本の松は「希望の松」として復興への勇気を地元民らに与えてきたが、塩分による根腐れから枯死が避けられない状況。このため、この松の遺伝子を未来につなげていけないか、地元民らの熱い思いを託されてきた住友林業と住友林業緑化は14日、接ぎ木と種子からの育成により「希望の松」と呼ばれる松の後継樹育成に成功したと発表した。
「接ぎ木により3本のクローン苗を、種子からは18本の苗を育成することに成功した」としている。
「今後は陸前高田市の復興の一助となるよう、これらの苗を大切に育てていくとともに、これらの苗から更に多くの後継樹を育成する。将来は陸前高田市の復興のシンボルツリーになればと考えている」と地元民らに夢を提供している。(編集担当:福角忠夫)