乾燥が本格化する冬。唇がカサカサになって皮が捲れたり、裂けてしまい痛い思いをする経験は誰もが持っていることだろう。そんな時、役立つのがリップケア。乾燥シーズン前から各店舗で商品ラインアップが徐々に充実していき、今の時期には大きなコーナーとなって店舗の一部を占めるようになる。
リップケア商品は、化粧品会社のみならず製薬会社など数多くの業界がその商品を販売している。その種類も様々で、シンプルにメンソールを配合したものから、果物の香り成分を配合したものまで、消費者の細かいニーズに合わせた商品展開がなされているのが特長だ。
その中で、ミツバチが作りだす成分が現在、注目されている。ハチミツの持つ保湿力は注目度が高く、乾燥に悩む人々に向けて多くの化粧品類に採用されている。リップケア商品ももちろん例外ではない。例えば山田養蜂場は、60年以上養蜂に携わる中で培った技術と経験を活かし、自然由来成分にこだわってアカシアハチミツ・ミツロウ・ローヤルゼリーエキスを配合した「リップハニー モイスチャー」を直営店舗で発売している。香料や鉱物油、パラベン(防腐剤)や合成香料といったものは使用せず、ミツバチからの自然の恵みで唇の潤い・つや出しを演出。さらに潤い感や香りのイメージを全面に出したデザインが多いリップケア商品の中で、山田養蜂場が採用したデザインは、同社の行う社会活動「童話と絵本のコンクール」への応募作から選ばれたもの。ミツバチ達が手を取り合い、花の蜜を集めている様子が描かれており、「自分の家族に使ってもらいたい商品づくり」といった独自のメッセージ性を持ったデザインとなっている。
また、花王の「ニベアリップケアディープモイスチャー」やロート製薬の「メンソレータム リップフォンデュ」には、ハチミツとローヤルゼリーエキスが、バイソンの「はんなり小町」シリーズには、ハチミツとミツロウがそれぞれ配合され、商品として販売されている。
コンビニエンスストアやドラッグストアなど、いつでもどこでも、気軽に手に入り、価格帯もお手頃感のあるリップケア。だからこそ、気に入ったものを見つける着眼点をどこに置くかは個々の症状はもちろん、使用感が決め手となる。ミツバチ産品の天然由来保湿成分は、今後、冬の定番アイテムとして脚光を浴びそうだ。