ヤマハ発、限定でYZF-R1の世界GP参戦50周年記念モデル発売

2011年12月12日 11:00

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2月28日より台数限定で販売されるヤマハ発動機の「YZF-R1」WGP50thAnniversaryEdition。

 東京ビッグサイトで開催中の東京モーターショー2011。12月5日時点での来場者数が30万人を超えるなど、不況など感じさせない盛況ぶりを見せている。そんな東京モーターショーにジャパンプレミアの参考出展車として出展されている1台が、来年早々に発売されることになった。

 その1台とは、ヤマハ発動機の「YZF-R1」WGP50thAnniversaryEditionだ。「YZF-R1」の2012年モデルがベースとなっているこの1台は、ヤマハ発のロードレース世界選手権参戦50周年を記念し、伝統の赤と白を基調としてカラーリングされたもの。3月15日発売の2012年モデルより一足早く、2月28日より台数限定で販売されるという。

 そもそもベースとなった2012年モデルは、9月に欧米向けの輸出仕様が発表済だが、今回は日本の市場環境に適合させた仕様となり、従来の「YZF-R1」から大幅にグレードアップした、まさに「進化」と呼ぶに相応しいものとなっている。

 その中でも一番の進化は、MotoGPマシン「YZR-M1」の設計思想を反映した”クロスプレーン型クランクシャフト”エンジンの搭載に加え、TCS(トラクション・コントロール・システム)を新たに採用した点であろう。好みや路面状況に応じたモード介入度を7段階(OFF含む)から選択でき、また3種類の走行モードから選択できる”D―MODE”がそれぞれに対応しているので、エンジンが生みだす優れたトラクション特性の体感度が高まった上に、発進や加速時におけるアクセル操作性が向上している。

 さらに、F.I.及びECUセッティングなどの変更によりドライバビリティと燃費の向上とを両立。カラーやグラフィック、デザインの刷新はもちろん、サイレンサーまわりの変更・コンパクト化、空気特性を向上させる新形状のフロントカウルやLEDポジションランプの採用、グリル下側にはリフレクターを配するなど、進化した点を挙げると枚挙にいとまがない。しかもメーカー希望小売価格は据え置きというからコストパフォーマンスも抜群である。

 ヤマハレーシングスピリットを象徴したゴールドのロゴとともに、剛質感を保ちつつ、アイラインに強調されるボディ全体のシャープ感が増した今モデル。新作フットレストを採用や、上面の突起形状を変更し、ソールとの接触面を広げてフィット感を向上させるなど、操作性や機能性だけでなく、乗り心地まで進化している。