宇宙状況監視システムの23年本格運用目指す

2020年05月26日 06:26

 防衛省は25日までに都内の航空自衛隊府中基地に人工衛星が衝突の脅威に晒される宇宙ゴミ(スペースデプリ)の監視や不審な衛生の監視を任務とする「宇宙作戦隊」を発足した。20人態勢でスタートした。

 当面、宇宙航空研究開発機構(JAXA)や米軍との連携、協力の下で体制を整えていく方針で、「宇宙状況監視システム」を構築のうえ、2023年から本格運用を目指す。

 また山口県の自衛隊所有地に静止軌道を常に監視するレーダーを設置する計画で、2022年度に設置したい意向。

 河野太郎防衛大臣は記者会見で「悪意を持った攻撃あるいはスペースデブリから守るというのが非常に重要になってくる」とのべたうえで「第一段階として宇宙状況監視をしっかりとやるためにJAXAとしっかり連携をして宇宙状況監視ができるようなレーダーをまず設置し、そこから徐々にスタートしていきたい」とした。

 また「陸海空に加え、宇宙をはじめとした新たな領域でも我が国が優位性を確保する事が大事だ」との考えを示した。

 人材についても「宇宙作戦隊の一員としてやってみたいという方にぜひ自衛隊に入っていただきたいと思っている。将来的にしっかり我が方の衛星を守る、そういうことができるようにしていきたい」と述べた。(編集担当:森高龍二)