河野太郎防衛大臣は12日の記者会見で、中国公船が尖閣諸島の領海で日本の漁船を追尾した事案についての受け止めを記者団に聞かれ「東シナ海での一方的な現状変更の試みにつながりかねないような動きに対して、国内・国外を問わず、しっかり情報発信していかなければいけないと思っている」と日本領海に侵入する中国公船への対応姿勢を語った。
河野大臣は領海への中国公船が侵入のうえ日本漁船を追尾した事案は「とても無害通航といえる状況ではない」と強くけん制。
河野大臣は「既に外務省から中国政府に対し抗議しているはず。防衛省は海上保安庁に対し、こうした接続水域あるいは領海への侵入があったときに、それを速やかに公表するように依頼をしている」とした。
問題の事案は今月8日午後4時50分ころ、魚釣島の西南西約12キロの海上で操業中の日本漁船に中国公船が接近、追尾したもので、海上保安庁が中国公船に対し領海から退去するよう警告した。(編集担当:森高龍二)