韓国外交部報道官「国際礼譲の考慮が必要」

2020年07月30日 06:44

 韓国北東部の江原道(カンウオンド)・平昌(ピョンチャン)にある私立「韓国自生植物園」に旧日本軍慰安婦被害者を象徴する少女像と少女像にひざまずき謝罪する安倍晋三総理をモチーフにしたとされる像が設置されたことについて、韓国外交部の金仁チョル(キム・インチョル)報道官は28日の記者会見で「国際社会には国際礼譲というものがある。そうした国際礼譲を考慮する必要があると考える」と日韓関係に悪影響を与えることになることを懸念した。

 一方で、私人が私有地に造形したものであることから、造形物に対しての対応には「法を綿密に見極める必要がある」と述べた。

 韓国の聯合ニュースは28日、電子版で「韓国政府は28日、他国の指導者を礼遇する外交慣例を考慮すべきとの立場を示した」と報じた。

 また植物園のキム・チャンニョル園長が「誰かを特定していない」とし「謝罪する男性は安倍首相をモチーフにしたものとする指摘を否定した」と報じた。

 この像に対しては野党からも「事実なら極めて遺憾。(事実なら)強く抗議したい。韓国政府に善処を求める」(立憲民主・福山哲郎幹事長)との声が出ている。(編集担当:森高龍二)