国土交通省・観光庁はGoToトラベル事業参加の宿泊施設54施設に立ち入り、新型コロナウイルス感染症感染防止対策の状況を調査した結果を11日、公表した。調査は今月6日と7日に実施した。
その結果(1)エレベーターの人数制限を行っていなかった(2)夕食時のレストランの座席間隔が不十分(3)チェックイン時の列の密集対策が不十分な施設が各1施設であり、指導。
また「GoToトラベル利用者が遵守すべき事項について、旅行者への周知が不十分であったため、宿泊施設内での掲示や旅行者への紙の配布などの改善を指導した施設が7施設であった。
一方、工夫している施設では(1)食事会場で客がマスクを外した際、マスクを包むための紙を用意し、従業員の感染防止を図っている(2)レストランでメニューを置かず、ご自身のスマホでQRコードを読み込んでもらい、メニューを表示してもらうようにしている(3)館内ではエレベーターにおいてボタンに触れなくていいように、使い捨ての綿棒を用意し、綿棒でボタンを押してもらうようにしている、などがあった。
このほか、発熱者があった場合、保健所と連携をとりながら、他の客室と別の階の部屋へ案内することにしている。スタッフが部屋に入室する際には、防護服とマスクを着用するとともに、食事も弁当で対応することにしている、などの施設もあった。
国土交通省・観光庁では今月中に中小規模の宿泊施設を中心に感染対策状況を調査するとしており、必要に応じてその後も実施する方針だ。(編集担当:森高龍二)