日本の夏休みと言えばお盆を中心にして日程が組まれることが普通で、お盆休みなどとも呼ばれる。今年2020年は8月7日から8月16日ごろである。滅多にとれない長期休暇の為お盆休みに海外旅行へ行く者も少なくないが、多くはふるさとに帰省する者が多い。
このため例年交通機関の帰省ラッシュとUターンラッシュが話題となる。今年の帰省ラッシュのピークは、お盆休み初日の8月13日、Uターンラッシュのピークは8月15日および16日と予想されている。しかし、現在、新型コロナウイルス感染症が流行しており、今年は海外旅行や帰省をする者は激減しそうだ。例年なら今頃は既に帰省・Uターンラッシュ時の新幹線や旅客機の予約は一杯になっているはずだが今年は未だ航空機の予約も3~4割台という低さのようだ。
3日にJALグループやANAなど航空各社がお盆期間(8月7日~16日)の予約状況を発表しているが、各社とも国内線・国際線の予約状況は未だに低水準だ。
JALグループの国内線、JAL、J-AIR、HAC、JTA、RAC、JAC各社合計の状況を見ると、提供座席数は112万2851席で前年比79.0%となっている。このうち総予約数43万7751人で前年比は38.8%、予約率39.0%という低水準だ。国際線はさらに低く、提供座席数3万1994席、前年比は10.3%。総予約数は8459人で前年比3.1%、予約率は26.4%と激減である。
ANAについて見ると、提供座席数156万5915席、前年比81.4%。予約数は51万9283人、前年比35.2%、予約率は33.2%で前年差は43.6ポイントの減少だ。国際線は提供座席数が4万6339席で前年比12.3%。予約数は1万1439人、前年比3.7%、予約率は24.7%で前年差はマイナス56.9ポイントとなっている。
スカイマークについては、提供座席数は22万9350、総予約数9万5646で予約率は41.7%だ。対前年比は提供座席数が83.6%、総予約数が43.6%とやはり低調だ。
期間中のピークは、下り便が8月8日の土曜日、上り便が8月16日の日曜日となっているが各社とも低水準だ。各社とも新型コロナウイルス感染症の影響により予約状況は低調に推移しているため、お盆期間でも減便対応を実施している。
国際線では、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大や各国での出入国規制が継続していることに伴い全方面で需要が大幅に減退している。国内線もコロナの影響により帰省を控える動きが強いようで空の便もコロナ自粛ムードのようだ。(編集担当:久保田雄城)