アウディ・ジャパン、Audi A8シリーズのハイパフォーマンスモデル Audi S8を発売

2020年08月30日 10:58

AUDI New S8

マイルドハイブリッドを搭載し、専用のデザイン前後バンパー、4本出しの楕円エキゾーストパイプ、9J×21インチのアルミホイールが、ハイパフォーマンスを主張する新型「AUDI S8」、価格は2010.0万円

 アウディ・ジャパンは、アウディのフラッグシップセダン、Audi A8シリーズのハイパフォーマンスモデル Audi S8を、全国のアウディ正規ディーラーで発売すると発表した。

 アウディのSモデルは、圧倒的なパワーと環境性能を両立する先進のエンジンと、quattroフルタイム4WDシステムを搭載し、力強いパフォーマンス、優れたダイナミクス、そして高い実用性を兼ね備えたアウディのスポーツモデルの名称であり、各シリーズにおける上級グレードとして位置づけられている。Audi S8 は アウディのラインアップにおけるフラッグシップモデルである。

 パワートレーンは、最高出力571ps/トルク800Nmを発揮する4リッターV8ツインターボエンジンに、8速ティプトロニックトランスミッションを組み合わせ、駆動方式はquattro(フルタイム4WD)。

 搭載パワーユニットの技術的ハイライトは、マイルドハイブリッドドライブシステム(MHEV)を採用したことだ。これは48Vリチウムイオンバッテリーと、クランク軸にベルトを介して連結されるBAS(ベルト・オルタネーター・スターター)を中核技術とするスタートストップシステムで、48Vという電圧を背景に、エナジーリカバリーシステムにより、高いエネルギー回収効率を実現した。また、減速および惰性走行時には、シリンダーオンデマンド (Cod)により、エンジンを停止、コースティングで燃費を改善する。

 エクステリアは、前後バンパーがS8専用のデザインとなり、4本出しの楕円エキゾーストフィニッシャー、9J×21インチ・5ダブルスポークデザインのアルミホイールが、ハイパフォーマンスを主張する。

 インテリアはカーボンのデコラティブパネルや、バルコナレザーを用いたスポーツシートを採用するなど、上品でスポーティな雰囲気を高い次元で両立した。

 シャシーはレーザースキャナーやカメラセンサーを用い、路面の凹凸を先読みし、サスペンションストロークをアクティブ制御するプレディクティブアクティブサスペンションを搭載した。また65km/h以下ではリヤタイヤはフロントと逆方向に最大5度まで電子制御により操舵し、都市部などで最小回転半径を小さくして取り回しの良さに貢献、中高速ではリヤタイヤはフロントと同方向に操舵され、操縦安定性を向上させるダイナミックオールホイールステアリング(四輪操舵)を装備している。さらに、リアスポーツディファレンシャルをquattroに組み合わせ、快適かつダイナミックな走行性能を実現した。

 新型S8のボディ構造は、アウディのブランドスローガン Vorsprung durch Technik(技術による先進)を体現し、初代A8に採用以来進化を続けるASF(アウディスペースフレーム)を採用。アルミニウムをはじめ、スチール、マグネシウム、そしてカーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)を適所に組み合わせた高強度・高剛性なボディだ。これは正確なハンドリングや高い静粛性を実現する。価格は2010.0万円。(編集担当:吉田恒)