菅義偉総理は「野心的なイノベーションに挑戦する企業を10年にわたって継続支援していく」として2兆円の基金を創設すると記者会見で表明した。
菅総理は「無尽蔵にある水素を新たな電源と位置付け、大規模で低コストの水素製造装置を実現する」とし「水素飛行機や水素の運搬船も開発する。脱炭素の鍵となる電化に必要なのが蓄電池。電気自動車や再生可能エネルギーの普及に必要な低コストの蓄電池を開発する。排出した二酸化炭素も、いわゆるカーボンリサイクルの技術を使って、プラスチックや燃料として再利用する」との構想を語った。
菅総理はこうした政策を進めることで民間投資を後押しするなどとして「240兆円の現預金の活用を促し、ひいては3000兆円とも言われる世界中の環境関連の投資資金を我が国に呼び込み、雇用と成長を生み出す。自動車から排出されるCO2をゼロにすることを目指し電気自動車などを最大限導入するための制度や規制を構築する」と脱炭素、水素エネルギーによる社会構築を目指すことで経済成長と地球環境にやさしい社会をめざす考えをアピールした。(編集担当:森高龍二)