日本、アジアの中小製造業の受注回復、自動車関連を中心に大幅改善

2021年02月03日 07:08

画・日本、アジアの中小製造業の受注回復、自動車関連を中心に大幅改善。

NCネットワークが中小製造業の受注状況について調査。稼働率は「かなり混んでいる」「比較的混んでいる」が前回結果よりも10%以上増加、自動車業界を中心に中小製造業の景況感はかなり改善。

 2020年は新型コロナ感染症の世界的広がりによってサプライチェーンに支障が生じるなど世界の製造業は大きく稼働率を停滞させた。夏から年末に向けて改善基調で推移しているとはいうもののコロナ以前の水準には回復していない。

 アジアを中心に事業を展開する製造業系ポータルサイトを運営するNCネットワークが日本をはじめ中国、タイ、ベトナムを含むアジアの中小製造企業を対象に昨年12月下旬、景況感に関する調査を実施し、その結果レポートを1月27日に公表している。

 回答結果によると、工場の稼働率は「かなり混んでいる」「比較的混んでいる」と回答した企業が前回結果よりも10%以上増加、「かなり余裕がある」は13%減少し、10月から12月の受注状況は7月から9月に比べマイナスの回答が25%減少、4月~6月と比較するとプラスの回答が4倍以上に増えており、中小製造業の景況感はかなり改善しているようだ。

 工場の稼働状況は「かなり混んでいる」が10.3%、「比較的混んでいる」28.1%、「比較的余裕がある」43.3%「かなり余裕がある」17.7%となっており、「かなり」「比較的」の合計は前回比10%以上のアップで、「かなり余裕」は前回比約13%ダウンとなっており全体的に復調傾向だ。「好調」と答えた業種を見ると、「半導体」が40%を超え断トツのトップだが、自動車業界は前回11.9%だったのに対し、今回は28.2%とポイント近くも改善し、好調な業界第2位となった。同様に「医療」も25%を超えトップ3に入っている。

 不調と答えた企業の割合を業界別に見ると、「工作機械」が43%近くで最も多く、次いで「自動車」の30%超えで、「自動車」は「好調」と答えた企業の割合も多く、企業により明暗を分けているようだ。ついで「航空・宇宙」の20%超となっている。

 人材の採用活動については、新卒・中途共に積極的に継続している会社が半数以上を占め、コロナの影響とは関係が薄い結果となった。慢性的な人材不足や中長期的な視点での積極的な若手や技術者の採用は引き続き続いているようだ。人材不足の状況にある職種については、「技術者」が40%を超え最も多く、次いで「リーダー(係長、主任クラス)」が30%近く、「営業」も25%近くで不足感を感じているようだ。

 アジアの製造事業所では新型コロナによる混乱が一時的にあったものの中長期的には復調傾向で推移しているようだ。(編集担当:久保田雄城)