新型コロナウイルス感染症の第3波で陽性判明者は高水準で推移している。新型コロナは呼吸系感染症とされ、言ってみれば風邪の一種だ。冬になれば風邪をひく者は増加する。インフルエンザも2月をピークに冬に流行する。理由は気温が低下するとともに湿度が下がり、ウイルスが活性化するとともに人間の体温が下がり免疫力が低下してウイルスに感染しやすくなるからだ。従って新型コロナ予防には通常の風邪と同じく免疫力を下げない努力が必要だ。免疫力を維持する方法には様々あるが野菜の摂取にも免疫力強化の効果があるようだ。
ヘルスケア事業を営んでいるイマジン・グローバル・ケアが全国の20代から70代の男女600名を対象に、昨年12月上旬に「免疫力アップと野菜摂取に関するインターネット調査」を実施し、1月13日にその結果レポートを公表している。レポートによると、新型コロナやインフルエンザなどの感染症の予防として行っていることは1位「マスク着用」91.8%、2位「手洗い・うがい・アルコール消毒」87.8%、3位「密集・密接を避ける」72.5%となっている。
「免疫力アップをしたい」と思うかと聞いた結果では、「とても思う」51.7%、「やや思う」36.2%の合計が87.9%と、9割近くが免疫力をアップしたいと回答している。免疫力アップのためにしていることは、1位が睡眠58.2%、2位食事55.3%、3位ストレス軽減49.0%であった。
「免疫力アップ」のためにとりたい食材では「野菜」が56.3%でトップだ。しかし、野菜の皮には「ファイトケミカル」という機能性成分が含まれており免疫力を高める働きがあるが、これを「知っている」と答えた者は10.7%にとどまった。「日常的に皮ごと食べる」の回答割合が最も多いのは「トマト」69.0%、次いで「かぼちゃ」42.0%となっている。皮ごと食べない理由のトップは「食べるものと認識していないから」43.1%となっている。
麻布医院高橋弘院長によれば、「からだの免疫を強くするために摂りたい栄養素は、植物が紫外線や害虫などの外敵から身を守るために自らの体内に作り出す天然の機能性成分『ファイトケミカル』」である。効果的にファイトケミカルを摂取するためには熱を加える必要があり、「野菜を皮ごと使う料理TOP3の『煮物』『カレー・シチュー』『スープ』は、免疫力アップメニューとしておすすめ」だそうだ。(編集担当:久保田雄城)