日立、雑談などで生まれるアイデアを可視化するシステムを開発

2011年11月24日 11:00

 日立製作所は、同社中央研究所が開発したコミュニケーション測定システム「ビジネス顕微鏡」を利用し、会議や打ち合わせ、雑談などの日々のコミュニケーションを可視化し、その内容やアイデアを組織内で共有することで知的財産やノウハウなどを考案する知識創造活動を支援するシステムを開発したことを22日発表した。

 今回開発されたシステムは、具体的には、「ビジネス顕微鏡」によって日々のコミュニケーションをイントラネット上に自動で表示し、メンバーが内容や進捗、コメントを加えることで、知識として蓄積・共有するもの。議事録が作成されることなく見逃されがちなアイデアや雑談などの些細な内容を蓄積し、共有することで、知的財産やノウハウなどを考案する知識創造活動を支援することを目的としているという。

 今回開発されたシステムは、議論がどのくらい活発であったかを示す活性度の表示や、コスト(人件費)の算出、メンバーによる成果の自己評価を通じ、業務の生産性の把握や改善にも貢献することになる。今回の発表にて同社は、開発したシステムを「ビジネス顕微鏡」を応用した組織改革ソリューション事業として提供していくことを伝えている。