公選法違反で有罪の河井案里参院議員が辞職

2021年02月05日 06:02

 2019年7月の参院選挙で票の取りまとめなどを目的に地元議員らを買収したとして公職選挙法違反で逮捕起訴され、東京地裁で「懲役1年4か月(執行猶予5年)」の有罪判決を受けた参院議員の河井案里被告(広島選挙区、自民党離党)が3日、議員辞職届を提出し、同日、参院本会議で承認された。河井議員は有罪判決を受け入れる方針。

 河井被告は地元議員に現金170万円を配った買収の罪に問われ、1月21日に有罪判決を受けた。東京地裁は判決の中で夫の克行元法務大臣(衆院議員)との「共謀」も認めている。

 また、さきの参院選挙では河井側に自民党本部から1億5000万円が選挙直前に資金提供され、このうち1億2000万円は税金が原資の政党交付金から捻出されたことが分かっている。このため、1億5000万円もの選挙資金提供を誰が指示し、どのように資金が使われたのか、資金が買収資金に使われていないのか、自民党本部には説明責任があるとして、説明を求める声が上がっている。

 なお、河井被告の辞職に伴う参院広島選挙区の補欠選挙は参院長野選挙区、衆院北海道2区の補欠選挙とともに4月25日に実施される。(編集担当:森高龍二)