武田良太総務大臣は26日の記者会見で東北新社の外資規制違反を巡り、東北新社側が総務省の担当者に報告したとし、総務省は受けていないと主張を繰り返していることについて「東北新社と総務省担当者の認識に齟齬があると感じている。一方的な話だけを信じるわけにはいかない」とした。
そのうえで「行政がゆがめられたのではないか、との疑念に応えるべく、先週立ち上げた情報通信行政検証委員会では外資規制違反の認識の問題についての国会の指摘についても報告し、本件について委員会において最初に検証に着手する方針と聞いている。結果が取りまとまり次第、速やかに公表していきたい」と検証委員会の調査に真相解明を委ねた。
また武田大臣は東北新社メディアサービスの衛星放送「ザ・シネマ4K」の認定を5月1日付けで取り消すとし「同社に対して、受信者への周知など必要な措置をとるよう要請した」と語った。
武田大臣は「総務省においても認定プロセスにおける審査が十分でなかったと考えている」と問題を認め「こうした事態を二度と起こさないよう、審査体制の強化について検討を進めるよう事務方に指示している」と審査体制を強化する考えを述べた。実効性のある審査体制が求められている。(編集担当:森高龍二)