沖縄の基地負担軽減へ出来る事すべて行う 総理

2021年06月24日 06:43

 2021年「沖縄全戦没者追悼式」が23日営まれ、菅義偉総理はビデオメッセージで、「沖縄の基地負担軽減のために引き続き『できることはすべて行う』方針のもと、一つひとつ確実に結果を出していく決意」と強調した。

 菅総理は「沖縄の方々には永きにわたり、米軍基地の集中による大きな負担を担っていただいている。この現状は何としても変えていかなければなりません。この思いを胸に、これまで多くの沖縄の方々と直接お会いし、基地負担について率直なお気持ちを伺い、沖縄のため、具体的な成果をあげるべく全力を尽くしてきた」と述べた。

 菅総理は「2016年には北部訓練場の過半の返還が実現した。この跡地を含む沖縄島北部、西表島については現在、世界自然遺産登録に向けた手続きが進められている。また西普天間住宅地区跡地では今後の跡地利用の先行事例として、高度な医療・研究機能の拡充や地域医療の向上を目指した健康医療拠点の整備が進んでいる」と沖縄振興への取り組みをアピール。

 そのうえで「二十一世紀の『万国津梁(しんりょう)』として世界の架け橋となるよう、私が先頭に立って、皆様とともに沖縄の振興を進めていきたい」とした。菅総理は来年、沖縄が本土復帰50年になるのを踏まえ「現行の沖縄振興特別措置法期限後の沖縄振興の在り方について、しっかりと検討を進めていく」と語った。(編集担当:森高龍二)