五輪・パラ楽曲参加の小山田氏が「辞任」

2021年07月20日 06:50

 小中高時代に障害を持つ同級生にいじめ行為を繰りかえし、最近になって謝罪文を発表した小山田圭吾氏が19日夜、東京オリンピック・パラリンピック大会での開閉会式での楽曲制作参加について「参加をお受けしたことは、様々な方への配慮に欠けていたと痛感しております」とツイッターで発信し「五輪組織委員会の皆様へ辞任の申し出をさせて頂きました」と辞任の意向を発表した。

 小山田氏は「皆様より頂きましたご指摘、ご意見を真摯に受け止め、感謝申し上げると共に、これからの行動や考え方へと反映させていきたいと思っております。この度は、誠に申し訳ございませんでした」と改めて、陳謝する言葉で報告を結んだ。

 ただ、この発表に対するツイッター上の反応は「被害者は今も壮絶な過去を忘れられずに生きてらっしゃると思います」「(辞任は)当たり前です。というか、話が来た時から断るのが普通…」などの反応が多い。

一方「少なくともオリンピックの開会式の楽曲を担当できる才能があなたにはあるんだから、その才能を今度は違う場で出来るよう精進していく事があなたの持つ音楽の才能、引いては傷付けていった人々の償いになると思います」との意見も寄せられている。

今回の問題、五輪組織委の認識や任命経緯などに関して、国民への真摯な説明が橋本聖子組織委会長らに求められている。なお、組織委は同日、小山田氏の辞任を受諾した。(編集担当:森高龍二)