医療・介護・保健所の「本気の充実」を求める数日前からのネット署名活動に20日午前11時現在で3万人を超える署名が集まっている。
呼びかけでは「コロナ禍で『医療崩壊』を引き起こしたのに、医師・看護師は増やさず、病床削減をつづけるなんて、ありえない」とし(1)医師・看護師・介護職・保健師の増員(2)保健所の増設(3)公立・公的病院を充実させ、感染症病床を増やすように菅義偉総理に求めている。
呼びかけ人(わたしたちの仕事8時間プロジェクト)によると「日本は病床が多すぎるという政府の主張にはごまかしがある」と指摘。
「日本がOECDに提供しているデータによる病床数は153万床だが、これには精神病床や長期入院患者向けの療養病床も含まれている。他国と同じに一般病床に限定すると89万床で、人口1000人あたりの病床数は7.6床とドイツと同水準」
また「ドイツ、フランスに比べて日本の医師数は3割、看護師数は5割程度、イギリス、アメリカとの比較では医師数2割、看護師数2~3割ときわめて少ない。ドイツ並みの病床数があっても、人手不足で活用しきれない。重症化した患者を守る集中治療病床数に限ると日本は10万人当り5.2床、ドイツの15%にすぎない」と医療体制の問題を指摘している。(編集担当:森高龍二)