首都など全国へ 感染拡大止まず どうする五輪

2021年07月28日 05:58

 新型コロナ感染症の感染拡大傾向が止まらず、それでも「安心・安全な大会にする」と穴だらけのバブルで強行している「東京五輪大会」。26日も首都圏はじめ全国で感染拡大傾向が続いている。

 加藤勝信官房長官は26日の記者会見で「東京を中心とする首都圏だけでなく、関西圏をはじめ多くの地域で新規感染者数の増加傾向がみられる」と拡大傾向を認めた。

 首都・東京隣接の千葉県では、この日509人が新規感染、過去最多になった。東京も1429人が感染し、前の週の月曜日に比べ702人増。月曜としては過去最多。都内感染者の累計は20万人に上る。関西の中心・大阪府でも374人が感染し、前週月曜日に比べ150人多い。

 北海道も137人が感染。特に札幌市は深刻だ。直近1週間の人口10万人あたり感染者指標では道内全体では「15.3人」だが、札幌市に限ると「29.3人」にもなる。ステージ4(25人)になる状況だ。それでも五輪を続けていくのか。国内状況を勘案し、五輪組織委はじめIOC、都、政府らは現況分析とともに、情報を共有し、的確な判断を迅速に行う為の態勢を確認しておくことが必要だ。(編集担当:森高龍二)