人事院は10日、一般職国家公務員(約28万人)に対する期末手当・勤勉手当について昨年度より支給月数を0.15月分引き下げ「4.30月分」にするよう国会と内閣に勧告した。
勧告後の平均給与は年間給与で6万2000円の減になる。人事院は月給に関しては民間給与より公務員給与は「19円高」となるが「極めて小さい」として「改定なし」とした。
公務員給与は勧告後の平均給与で月額40万7153円となり、年間給与で664万2000円になる。
国家公務員モデル給与例によると、18歳では月給15万600円、年間給与246万8000円が、勧告後は月給変わらず、年間給与で2万2000円の減。
係長(40歳)で月給29万9000円、年間給与496万6000円が、年間給与で勧告後は4万7000円減になる。本府省課長(50歳)で月給74万9400円、年間給与1265万9000円で勧告後は年間給与が12万5000円減となる。
事務次官は月給141万円、年間給与2337万4000円が、勧告後は年間給与が19万9000円の減となり、2317万5000円になる。
加藤勝信官房長官は同日の記者会見で「国家公務員の給与の取扱いについては人事院勧告制度を尊重するとの基本姿勢に立ち、適正な結論を得るよう、国の財政状況、経済・社会情勢など、国政全般の観点から検討する」と述べた。(編集担当:森高龍二)