21日 防衛相に要請書提出へ 鹿児島県知事

2011年11月21日 11:00

 鹿児島県大隅諸島のひとつ、鹿児島県西之表市の馬毛島(まげしま)がアメリカ空母艦載機の陸上離着陸訓練地候補にあがっていることに対し、伊藤祐一郎鹿児島県知事は21日、防衛省に一川保夫防衛大臣を訪ね、現時点での鹿児島県としての考え方を示すとともに、要請書を手渡す。

 伊藤鹿児島県知事は記者会見で「地元の意向を最大限尊重する。また、反対署名運動があったことを考慮せざるを得ない」と語るとともに、「反対署名が地元の意見集約として重たい」ということを要請書に含めることを伺わせた。

 一方、一川防衛大臣は記者会見で「馬毛島にかかわる地元自治体とか、地権者というのは非常にこのことについて厳しいご意見を持っていると聞いている。自治体、地権者に引き続き、我々の考え方を理解いただけるよう努力していきたい。また、知事さんのご意見もしっかり聞いた中で、どういう対応が一番効果的なのか、判断していきたい」と伊東知事から地元の意見や現地状況を伺ったうえで理解を求めていく考えを示している。(編集担当:福角忠夫)