安倍・菅政権の9年を踏まえた衆議院議員選挙を直前に控える中で、自民党総裁選挙が自民党PRに利用される懸念が指摘されるなか「NHKがニュース枠で自民党総裁選の立会演説会を中継し、全候補ノーカットで放映した」として弁護士で日本共産党の山添拓参議院議員は17日、「政党内の選挙をこれだけ報じるのは違和感しかないが、来たるべき総選挙では党首や候補者の第一声、各党の政策を余すことなく報道するのだろう」と報道バランスを欠くことがないようにツイッター投稿して求めた。
山添氏は「すべての有権者にかかわるのは(自民党の)総裁選ではなく(政権政党を選ぶ)総選挙なのだから」とアピールした。
このツイッターに「この訴え方が大切。自民党総裁戦ばかり報じるなより、そのぶんフェアに野党も報じろと要求すべき。次の総選挙の課題は安倍政権下で激減した総選挙報道量をフェアに回復すること(たぶん10分の1くらいまで減ってる)」との反応も。
立憲民主党の岡田克也元副総理は17日、メディアに対し「直後に解散・総選挙があることが決まっていることを考え、バランスの取れた報道を強く求めたい」「総裁が首班指名を受けた後に、国会における十分な議論が必要。新たな総理の考え方が国会の場で議論されないまま、国民が総選挙で投票せざるを得ない状況は避けなければならない」と発信した。(編集担当:森高龍二)